お役立ちコラム
2024.01.10

リサイクルでよく聞く「3R」とは?分かりやすく解説!

リサイクルでよく聞く「3R」とは?分かりやすく解説!

リサイクルでよく聞く3Rは、どのような意味があるのかご存知ですか?3Rの具体的な例や、なぜ3Rが大切なのか理由をご紹介します。
また、日頃から考えたい家庭でのリサイクルのための取り組みも説明しているため、ぜひ参考にしてください。

3R(スリーアール)とは?

3R(スリーアール)とは?

「3R(スリーアール)」は、地球の環境を守るためにゴミを減らそうという環境保護のための取り組みです。
現代は物が豊かになり、大量生産、大量消費、そして捨てるという時代がしばらく続きました。その結果、大量消費型社会の影響で、気候変動が進んでしまったのです。
これ以上の地球温暖化、環境汚染などを防ぐためにも、限りある資源を有効活用して、使える資源を再利用するといったリサイクルに取り組む「循環型社会」を社会全体で目指そうとしていることが、今の世界的な流れになっているのです。
そんな循環型社会を実践するために、考えられているものが3Rなのです。

Reduce(リデュース):ゴミの発生量を減らす
Reuse(リユース):今ある資源を繰り返し使う
Recycle(リサイクル):資源を再生利用する

この3つのRは独立した種類ではなく、3つとも実践することが重要です。ゴミとなる物自体を減らし、ゴミを出さないために使えるものは使い続けること、ゴミになったものは資源として再生して利用すること。
これらの流れができることで、ゴミを減らして環境破壊を防ぐ社会につながります。
2000年に日本では「循環型社会形成推進基本論」ができました。
さらにここ最近は、環境保全のためのSDGsの取り組みが世界的に進められており、資源を有効活用することが世界共通の約束事として広がっています。
それぞれの3Rの特徴を、くわしく見ていきましょう。また、具体的な例として、ゴミを減らすことになる生活の例をご説明します。

Reduce(リデュース)

リデュースは「減らす」意味を持った言葉です。大量生産大量消費が続いた社会では、とにかく多くのゴミが捨てられて、ゴミ焼却場やゴミ処理場の圧迫が世界的な問題になっています。
そこで、資源の無駄遣いを減らすために、ゴミとなるものを不用意に買わないことや、買い物をするのなら長く使うものを選ぶなどで、日々のゴミの排出量を減らすことがリデュースです。

リデュースのためにできる具体例

  • マイバッグを持参してレジ袋をもらわない
  • ペットボトル飲料ではなく水筒を持つ
  • 詰め替えできるシャンプーや洗剤を選ぶ
  • 過剰包装の商品を買わない
  • 長く使える品質のものを選ぶ

リデュースは余分な物をもらわない、買わないことがポイントです。レジ袋やペットボトルは、マイバッグや水筒で代用できます。
また、詰め替え用の洗剤に切り替えれば、プラスチックゴミの削減につながります。基本的に買い物する際は、長く使える品質にこだわって安いからという理由での買い物を減らすことが大切です。

Reuse(リユース)

リユースは再利用することです。使ったものをもう一度使うことであり、一度使ったものを譲ってもらったり、いらないものをゴミではなく中古品として売ったりすることがリユースです。

リユースのためにできる具体例

  • 着ない服をフリーマーケットで売る
  • 読まない本は古本屋に売る
  • 家具や家電をリサイクルショップで購入する
  • フリマアプリで不用品を売る
  • 必要な人にあげる

使わないものの、まだ使えるものは売りに出したり誰かにあげたりすることがリユースです。
自分ではもう価値がないと思う物でも、ほかの人にとっては価値のある物かもしれません。
まずは捨てる前に、必要としている人がいないか、売却先がないか調べてみましょう。

Recycle(リサイクル)

リサイクルはペットボトルや牛乳パックの回収などでも定番です。
資源ゴミとして回収し、そのうえで新しいものへと生まれ変わらせることがリサイクルです。
最終的にゴミとなる物も、資源ゴミとして再び新しい物へと生まれ変わることで、ゴミの排出量の削減につながります。また、ビンや缶などの分別や、新聞紙などの古紙も、きちんと分別したうえで資源ゴミに出すことも、大切なリサイクルなのです。

リサイクルのためにできる具体例

  • 雑紙や古紙を燃えるゴミではなく資源ゴミに出す
  • 生ゴミ処理機で生ゴミを堆肥化する
  • 買うのではなく不要になった容器や紙パックでハンドメイドする
  • 見かけたゴミを拾って資源ゴミに出す
  • 外で出たゴミは持ち帰って正しく分別する

リサイクルのためには正しい分別がとても重要です。単純に捨てるのではなく、資源ゴミとなる物を把握しておきましょう。
また、生ゴミ処理機を活用して堆肥化するといった、家庭や企業でできる取り組みもあります。外でゴミを出したときも、きちんと分別したうえで捨てられるように、自宅に持ち帰って資源ゴミに出すことがリサイクルになるのです。
できる限り外で見かけたゴミも捨てる、ゴミ拾いの習慣も地球を守るために心がけましょう。

今3Rが大切な3つの理由

今3Rが大切な3つの理由

SDGsが推進されている

SDGsは人と地球、繁栄のための行動計画として世界的に推進されています。
持続可能な世界のために、天然資源の減少や砂漠化、土壌の悪化といった、ゴミの影響による地球環境の悪化を防ぐための課題も多くあります。
世界的な行動の呼びかけにより、改めて日本が以前から取り組む3Rが注目され、ゴミを出さない、再利用することが求められているのです。

「リサイクル法」の制定

リサイクル法は資源や廃棄物といった分別回収、再資源化、再利用に関する法律です。
容器包装、家電リサイクル、食品リサイクル、自動車やパソコンなど、さまざまな法令があります。
これは豊島開発が16年間にわたって、海岸近くに16年にわたって産業廃棄物を不法投棄したことが問題になったことで制定されました。戦後最大級の不法投棄事件と呼ばれ、大規模な海への不法投棄、野焼きによる環境汚染によって、このようなことを再び起こさないために、家庭でも企業でも必要に応じて資源をリサイクルし、ゴミとして出す量を減らすことが義務付けられたのです。

ごみの埋立処分場が足りなくなるリスク

3Rを大切にすべき理由は、後々日本のゴミ埋立地がなくなってしまうリスクがあるためです。
2022年の時点で、日本の家庭ゴミは年間3,000万トンです。企業のゴミを含めると4167万トンにもなり、国土が狭い日本にとってはゴミを埋める場所がなくなっているのです。
ゴミ処理にかかる費用も膨大であり、2019年はゴミ処理に2兆885億円もの税金がかかっています。これは国民一人でも年間2万円近い処理費用がかかっている計算。
土地もお金も大きい負担がかかるからこそ、ゴミを出さずにリサイクルすることが求められているのです。

リサイクルで生まれ変わる資源ごみ

リサイクルで生まれ変わる資源ごみ

資源として再利用することで、資源の枯渇、温暖化といった環境への負担の少ない生活につながります。
どのようなものがリサイクルされ、資源として何に生まれ変わっているのか知ることで、さらに3Rへの意識が高まります。

  • ペットボトル→衣類(スーツや作業着)
  • 紙パック→トイレットペーパー・ティッシュペーパー
  • スチール缶→建築資材
  • ガラス→新しいびん
  • 乾電池→鉄や亜鉛などの金属原料
  • 新聞紙や雑誌→トイレットペーパーなど

など、日常的に使っている多くの物が、リサイクルされて生まれ変わっているのです。
普段あまり意識していない方も、今使っているものが新しい衣類や紙類などに変わっていると意識してみましょう。
きちんと分別しようという人が増えるほど、完全にゴミとして処分される量が減り、今ある資源を大切にできるのです。
また、ゴミそのものを出さないために不要な買い物をしない、いらない物はほかの人に譲るなどの、リユース、リデュースも一緒に心がけましょう。

個人でできるリサイクルの心がけ

個人でできるリサイクルの心がけ

出したゴミを再び使うリサイクルは、毎日の一人ひとりの心がけがとても重要です。
具体的にリサイクルのために考えたい、日常的な過ごし方や、リサイクルする際に心がけたいことをご紹介します。

積極的にリサイクル品を使う

リサイクル製品とは、過去に資源ゴミとして出されたペットボトルや古紙などで作られる商品です。何か買い物をするのなら、リサイクル品と表記されている物を選ぶと、新しい資源の削減にならずに古い物をそのまま活かしたエコな買い物になります。
リサイクル製品は、商品のどこかに「リサイクル」のマークがあります。また、ノートやメモ帳であれば「再生紙を使っています」と表記されているため、購入する際にチェックしてみましょう。
ほかにも、衣類やカーペットといった、繊維類もよくリサイクル製品があるため、調べてみると3Rになる買い物ができるのです。

しっかり資源ごみを分別する

ゴミの分別を見直すことが、正しいリサイクルにつながります。資源ゴミをきちんと分けず、燃えるゴミとして出してしまえば、再度活用できる資源がそのまま焼却されてしまいます。
まずは改めて、自治体のゴミ収集や分別情報を確認しましょう。実は今までゴミだと思っていた物が、リサイクルできると気づくことがあります。
リサイクル可能な物もリサイクル場の進化によって、年々変化しています。また、それぞれのお店で回収している可能性もあるため、ゴミとして捨てる前に再利用できないか調べる習慣を身につけることをおすすめします。

電化製品の処分は家電リサイクル法を確認

電化製品を処分する際には、家電リサイクル法を調べることが大切です。家電リサイクル法は、次の家電を廃棄する際にゴミではなくリサイクル品として処分する必要がある法令です。

  • エアコン
  • テレビ
  • 冷蔵庫・冷凍庫
  • 洗濯機・衣類乾燥機

回収方法は購入したお店に依頼するか、新しい製品の購入の際に引き取りを依頼します。
別途リサイクル料金が発生するため、引越しなどの理由で手放す際にはリサイクル品ではなく中古品として買取に出すこともおすすめです。

まとめ

ゴミを増やさずに、出てしまったゴミはリサイクルすることが環境を守ることにつながります。
これまで何気なく購入していた物や、使った後にそのままゴミに出していた物が、実は十分リサイクルできる可能性があります。
ゴミとして出す前に、リサイクルできる可能性がないかいったん考えるだけでも3Rにつながるため今日から使っている物の取り扱いを見直してみてはいかがでしょうか。

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