使わない鞄は収納スペースを圧迫してしまうものです。
まだ使える鞄なら、手放したくてももったいなくて結局、クローゼットにしまったままになっている人も多いのではないでしょうか?
使わない鞄はゴミとして処分するだけでなく、リサイクルする道もあります。
この記事では鞄を処分する方法や、リサイクルがおすすめの鞄のチェックポイント、処分する時の注意点をご紹介します。
鞄を処分する5つの方法
鞄を処分する方法ごとのメリットやデメリットとともに、特徴をご説明します。処分方法の中で、自分の状況や希望に合ったものを選んでみてはいかがでしょうか。
分解して可燃ゴミや不燃ゴミとして処分する
もっとも手軽な処分方法は、可燃ゴミとして捨てる方法です。ビニールなど素材によっては不燃ゴミになることもありますが、基本的に可燃ゴミとして処分できる自治体が多くあります。
ただし、金具など金属部分は分解が必要なところもあるため、自治体ごとのルールに従いましょう。中でもカビが生えている、破損しているなど、そのまま鞄として使用することが困難なものは、買取や譲渡などが難しいためゴミとして処分することを検討しましょう。
中古買取してもらう
まだ使える鞄なら中古買取店に売却することで、次の引き取り手を探せます。
これをリユースと言い、まだ使えるものを次に必要とする人のところに届けることで、ゴミの削減や資源の保全につながるのです。中でもブランド品の鞄なら、高値で売れる可能性もあります。
最新のコレクションだけに限らず、最近はレトロブームの影響で、80年代や90年代の鞄などのアパレルアイテムの価値が急上昇しています。
人気ブランドの当時のバッグの場合、定価よりも価値が高まっていることもあるのです。昔買った鞄だからとそのまま処分する前に、査定に出してみてはいかがでしょうか。
フリマアプリやオークションで売る
まだ使用できる状態の鞄なら、フリマアプリやオークションで売る方法もあります。
ブランド品でなければ、買取が難しい鞄でも、アプリやオークションであれば買取手が見つかる可能性も十分にあるのです。
何よりフリマアプリやオークションは、自分で値段をつけられるところがメリットです。最低でもこの価格で売りたいという希望に合わせて出品できるため、納得のいく形で手放せるのです。
ただし、中古買取と違って売れるタイミングがいつになるのかわかりません。
急ぎで手放したい、引越し前に処分したいなど、期限がある場合は値段を高く設定しすぎると、売れない可能性が高いため注意しましょう。
また、直接購入者とやりとりするため、トラブルのリスクや発送の手間もあることを考えたうえで、出品するかどうか考えてください。
不用品回収業者に引き取ってもらう
鞄だけでなく不用品がたくさんある場合は、不用品回収業者にまとめて引き取ってもらいましょう。
引越しやリフォームで出た、鞄や洋服、家具、家電なども一括で引き取ってもらえるところが、業者に依頼するメリットです。
通常の可燃ゴミなどとして処分する場合と違い、処分手数料は高額になりますが、確実に不用品をまとめて手放せます。ただし、不用品回収業者は回収費用を釣り上げてくる、悪徳なところも存在します。
必ず口コミをチェックしたり、所在地などがはっきりとしている業者を選ぶなど、信頼できると判断したところに依頼しましょう。また、複数の不用品回収業者に見積もりを依頼することもおすすめです。
知人に譲る
まだ使える鞄なら知人や友人にあげる方法もあります。また、子供に引き継ぐなど、長く愛用できる鞄であれば身近な人に譲ることもおすすめです。
特にレザーバッグなど、高品質な素材の鞄はメンテナンスをすれば数十年にわたって使い続けられるものもめずらしくありません。
自分では年齢を重ねて似合わなくなったと感じる鞄であれば、我が子や年下の知人に譲ることで、新しい持ち主の元で鞄を活用してもらえるのです。
こんな鞄はリサイクルやリユースを考えよう
- 汚れが少なくまだ使える
- パーツの破損・紛失がない
- 素材が劣化しておらず変色も目立たない
- トレンドに左右されないデザイン
- カビが生えていない
鞄の状態によってはゴミとして処分する前に、リサイクルやリユースを検討しましょう。
特に汚れが少なく、そのまま使えそうな状態の鞄をゴミに出すことは非常にもったいない行為です。
また、トレンドに左右されづらいシンプルなハンドバッグ、トートバッグなどは、年代問わずに需要があるため中古品として売却することも検討してはいかがでしょうか。
破損やカビなどがなく、使えるものの使うシーンがない鞄は、誰かほかに使いたい人が見つかる可能性があります。ゴミとして出すことが手軽ではあるものの、限りある資源は大切に扱いたいもの。
リサイクルショップに持ち込むだけでも、ゴミを減らすことにつながるため、査定を検討してはいかがでしょうか。
鞄を処分するタイミングとは?
- 同じ用途の鞄が増えた
- 素材の変色やカビ、破損があって使いづらい
- 年齢とファッションの変化で似合わなくなった
鞄を処分する時の基準は、主に上記の3つです。鞄は同じようなデザイン、サイズのものがあると用途が被ってしまい使わなくなるケースが多いのです。
また、トレンドが過ぎた鞄も、使う機会が一気に減ってしまいがちです。
せっかくの鞄の価値が下がらないうちに中古買取に出すか、寄付などを検討しましょう。
また、経年劣化による変色、カビなどで使いづらい状態の鞄は、放置していても使い道がありません。収納スペースを圧迫する原因になるため、処分することを検討しましょう。
鞄はリメイクやリサイクルできる
鞄はリメイクやリサイクルによって、新しく必要とする人がいたり、使い道が生まれたりします。
お気に入りの鞄なら、なおさら簡単にゴミとして処分することは抵抗があります。鞄をリメイクやリサイクルすることで、環境への配慮にもつながっていきます。
ハンドメイドで鞄をポーチや小物入れにする
古くなった鞄も、一部を使ってポーチや小物入れにリメイクする方法があります。たとえば鞄の中でもお気に入りの柄の部分を切り取って、ぬうだけでも簡単な小物入れやポーチを作れます。
鞄として使うにはボロボロになってしまったり、パーツが壊れてしまった状態でもリメイクをすれば、また生活に欠かせないアイテムとしてよみがえってくれるのです。
プロに鞄のリメイクを依頼する
裁縫が苦手な人はプロに鞄のリメイクを依頼する方法もおすすめです。
鞄の一部を使ってミニ鞄として仕立て直したり、ほかの素材と組み合わせてデザインをアレンジしたりと、もともとの鞄をリメイクすれば世界に1つだけのアイテムになります。
また、ファスナーなど壊れてしまっている部分をプロに依頼して修理してもらえば、そのまま鞄として使い続ける道もあります。お気に入りの鞄だからこそ、できればゴミとして簡単に処分したくないと悩んでいる人は、ぜひ修理を頼んでみてはいかがでしょうか。
公益団体や発展途上国に寄付する
鞄は公益団体への寄付や、発展途上国に送ることで、次の人に役立ててもらう方法があります。特にまだ使用できるものの、買取品としての価値は低いといった鞄なら、寄付をすれば資源の無駄にならず必要としているところに届けてもらえるのです。
特に発展途上国への寄付は、アパレル関係の品々をまとめて募集している団体が複数あります。鞄と一緒に着なくなった衣類などがあれば、ぜひ寄付を検討してみましょう。
鞄を処分する時の注意点
鞄を処分する時には、事前にチェックしたいポイントが複数あります。鞄によっては希望する方法では手放せない可能性もあるのです。次のポイントを元に、鞄の処分方法を考えていきましょう。
金具と本体部分を分解しておく
金具と本体部分は素材が違うため、ゴミとして処分する時は分解が必要です。
たとえばレザーバッグなら、金具部分は不燃ゴミ、レザー部分は可燃ゴミの扱いになる自治体が多いです。ほかにも部分的にプラスチックが使われているところもあれば、木製パーツが使われている鞄も存在します。
金具部分と本体部分を分解し、それぞれ自治体に従ったゴミの種類で分別しましょう。鞄の解体はノコギリやハサミなどの道具が必要になります。
解体する際にはケガをしないよう、道具の取り扱いに注意しましょう。
自治体によって鞄のゴミの分類が違う
自治体によっては、鞄を小型の粗大ゴミとして分類するところもあります。
また、そのまま可燃ゴミとして指定のゴミ袋に入れれば処分できるものもあるのです。
ただし、トランクケースのような特殊な素材、形状の鞄の場合は、可燃ゴミではなく、粗大ゴミになるケースが多いです。必ず処分したいゴミの素材をチェックして、自治体の処分方法に従いましょう。
大きな鞄は処分に追加費用がかかることもある
鞄のサイズが大きいものは、たとえ可燃ゴミとして出せる素材でも粗大ゴミになる可能性があります。
旅行用の大きな鞄や、スポーツバッグ、ゴルフバッグなどは粗大ゴミの扱いになることが多いのです。この場合、粗大ゴミは自治体の指定日までに、粗大ゴミ手数料券を購入しておく必要があります。
また、場合によっては自宅まで指定の日時に取りに来てもらう形式の自治体もあります。その際には玄関先まで運び出す手間があるのです。
無料で処分するつもりが、処分費用がかかってしまうケースもあるため、できるだけまだ使える鞄であれば買取に出すか、リサイクルを考えるなど、ゴミ以外の方法で手放すことを考えましょう。
ハンドメイド品は買取してもらえない
最近は職人が作った1点ものや、ハンドメイド品のオンラインショップなどで鞄を購入する人も増えています。
ハンドメイド品や自分でリメイクしてしまった鞄は、基本的に買取できません。
あくまで既製品の鞄の買取が中心であるため、まだ使える鞄を売りたいと考えている人は注意しましょう。
ハンドメイドの鞄を手放したいのなら、フリマアプリやオークションなどで自分で販売するか、友達に譲るなどの方法がおすすめです。
まとめ
鞄は数が増えやすく、流行が過ぎたものは使わなくなることも多いです。しかし、鞄の状態や素材、ブランドによっては、次に必要とする人が見つかったりリサイクルできたりする可能性があります。
まだ使える鞄ならゴミとして処分する前に、中古品として売却したりリサイクルやリユースを検討してみてはいかがでしょうか。