お役立ちコラム
2024.05.10

廃棄物管理システムとは?タイプ別やオススメを紹介

廃棄物管理システムとは?タイプ別やオススメを紹介

マニフェスト管理業務といえば、時間も労力も使う非常に大変な業務です。
そのためシステム導入を検討する企業も多いですが、ITに詳しくない、選定作業が手間である、初期費用がかかるなどの懸念があります。

確かに廃棄物管理システムと言ってもさまざまな会社のシステムがあり、種類や機能も異なる…
自社に合うシステムとして選定するために何を基準にどのように的を絞って選定したら良いのか分からなくなることもあるでしょう。

そこで本記事では、30以上の廃棄物管理システムをリサーチした中からタイプ別に紹介します。

とはいえ、紹介されただけでは結局自社に合うベストのシステムが分かるとは言い切れません。
廃棄物管理システムはクラウド型、そして記事の中で解説する基本機能が備わっているシステムが使いやすく、課題であるマニフェスト業務の負担軽減にはベストのシステムです。

最後に基本機能が全て揃っているクラウド型システム「アルゴスJシステム」も紹介しますので、ぜひ読み進めてみてください。

廃棄物管理システムとは

廃棄物管理システムとは、産業廃棄物の廃棄に関する業務の一元管理を実現するシステムです。
産廃物の量や種類、処理方法などをデータベース化し管理することで人海戦術の課題である「人の記憶・知識・経験」に頼らずとも以下の4つを叶えることができます。

・法令遵守
・廃棄物処理の見える化
・業務負担の軽減
・コスト削減

特に複数の拠点で産廃物の排出や処理を行っている事業者または大量の産廃物を扱う事業者にとっては、システムを活用することで廃棄物管理を一元的、正確かつスピーディーに行うことができます。

廃棄物管理システムの重要性

言うまでもなく、産廃物は「適正処理」が常に求められています。
適正処理とは法令を遵守して排出から収集運搬・処分するだけにとどまらず、以下のような事務業務も数えきれないほど多く、産業廃棄物処理業を営む企業特に中小企業ではメイン職種と兼務して事務作業を行っている従業員も少なくないはずです。

・契約書の締結
・許可期限の管理
・マニフェストの発行
・帳簿の記入
・実績報告の提出

また、産廃物を排出する一般企業においても、「産業廃棄物」に関する法令や運用ルールを覚えながら、廃棄物管理をこなしていくことは一筋縄ではいきません。

廃棄物管理システムの重要性

事務処理業務の軽減負担・業務効率こそ廃棄物の適正処理をするための必須条件であり、救世主となってくれるのが「廃棄物管理システム」であると言えます!

廃棄物管理システムでできること

冒頭でお伝えした廃棄物管理システムで叶えることができる以下の4つを詳しく解説します。

①法令遵守

・紙マニフェスト返送期限(10日以内)、電子マニフェスト登録期限(3日以内)
・委託業者が保有している許可の期限
・委託契約期間やマニフェストの保管期限

上記の産廃物に関する業務は期限管理を怠ると、法令違反になるものが多くあります。
また、マニフェストの記載ミスや漏れによる罰則も強化されています。

法令で定められたとおりに業務を運用できるようにすることが廃棄物管理システムの役割です。

②廃棄物処理の見える化

紙・電子マニフェストではそれぞれ帳簿やデータ、保存場所、運用方法が異なります。
それぞれ違う管理方法をしている場合に起きることと言えば、業務の煩雑化です。
また、適正に廃棄物の処理が行われているかを一目で把握することも簡単なことではありません。

一元管理を目的とする廃棄物管理システムを導入すれば、マニフェストの種類に関わらず廃棄物がどこにあって、どのような処理がされ、最終的にどうなるのか、また処理が適正であったかを一目で把握することができます。

③業務負担の軽減

・マニフェストの交付・登録
・取り扱った産業廃棄物の数量管理
・1年毎に行う実績報告(集計→自治体が定める様式への記入→提出)

上記業務は毎日のルーティンワークかつ期限が伴うからこそ、大変骨が折れる業務です。
廃棄物情報をデータベース化し、情報が集約できる廃棄物管理システムを使うとマニフェスト交付・登録で入力した情報がそのまま数量管理の情報となるため、わざわざエクセルなどを用いて産業廃棄物の数量を管理する手間がありません。
データが自動で各フォーマットへ反映するため、作業工数を削減することができます。
廃棄物管理システムを導入している方の中には、業務を1/3ほど削減でき、業務の効率化を図る事が可能になっています。

④コスト削減

システムを導入する際に気になることと言えば費用です。
”システム=高い”とイメージを持つ人も多いですが、実際はどうなのでしょうか。
 
仮に時給1,400円で働く廃棄物担当の事務員がいる企業を例にすると…
・廃棄物管理に関わる費用(人のみ)
人件費:1,400円/時×6時間/日×21日=176,400円/月
→2,116,800円/年

・廃棄物管理に関わる費用(人+システム)※労力1/3減った場合
人件費:1,400円/時×4時間/日×21日=117,600円/月
→1,411,200円/年

システム費用:導入費用→150万円/初年度のみ
ランニングコスト(サポート保守料) 15,000円/月
→180,000/年

システム導入の初年度こそ初期費用がかさむものの、翌年からは525,600円/年も安く抑えることができるのです。

またシステムを導入することで一元的、正確かつスピーディーに廃棄物管理を行うことができるようになることを考えれば、残業や業務過多のリスクだけでなく業務ミスさえも防ぐことができる廃棄物管理システムは有効な手段と言えます。

廃棄物管理システムの基本機能一覧

各社から販売されている廃棄物管理ソフトは、マニフェスト特化型や収集運搬車両、運搬や廃棄物保管に使用するコンテナ管理に特化したシステムなどさまざまですが、多くの人が検討するであろうシステム導入のきっかけはマニフェスト業務の工数削減です。

そこでここでは、マニフェスト業務の工数削減が叶うシステムに搭載されている基本的な機能の一部を紹介します。

システムを導入する際はあらかた以下の機能が含まれていると使いやすく、自社の事務業務の負担軽減を実現してくれることでしょう。

  • マニフェストの交付
    (紙マニフェストへの印字や印刷も含む)
  • マニフェストの登録(マニフェスト項目に合わせたデータを入力することで廃棄物の実績量を管理)
  • JWNET連携(廃棄物管理システムにマニフェスト情報を登録することで運搬、処理、最終処分終了報告を自動的に行う)
    ※JWNET=電子マニフェストシステム
  • 廃棄物数量の集計(集計データの出力)
  • 自治体に提出する実績報告書の作成
  • 許可証の期限管理
  • 契約書の管理

廃棄物管理システムの対応機能一覧紹介

上記で廃棄物管理システムの基本機能を7つ紹介しましたが、各ソフトの対応状況はどうなっているのでしょうか?

よく利用されているシステム4つを例に以下の表にまとめてみました。
表を見る限り、各ソフトに基本機能が備わっており業務の負担を軽減できますが、すべての機能に対応することは難しくなっています。

ちなみに、廃棄物管理システムの導入を検討中の方におすすめのタイプは、ずばりクラウド型です。
なぜならば、クラウド型は以下の利便性およびコストパフォーマンスがあるからです。

  • 導入後の構築が不要で、IDとパスワードがあればすぐに始めることができる
  • アカウント数など利用量に応じた課金制のため、必要以上のランニングコストがかからない
  • 自社サーバーを使用するソフトウェアとは異なり、管理およびメンテナンスにかかる時間や必要が少ない
製品名 A社 B社 C社 D社
クラウド ×
複数の事業場で使用する場合
×
マニフェストの交付・登録
紙マニフェスト伝票と
同じデザインの画面で入力

紙マニフェスト伝票と
同じデザインの画面で入力

紙マニフェスト伝票と
同じデザインの画面で入力
JWNET連携
(オプション)

(クラウド版のみ)
× ×
廃棄物数量の集計
事業者別・種類別などの
集計に対応
実績報告書の作成
各自治体の書式に
合わせた報告書作成

各自治体の書式に
合わせた報告書作成
× ×
許可証の期限管理 × ×
契約書管理 × × ×

廃棄物管理システムのオススメを紹介~アルゴスJシステム~

最後は基本機能が全て備わっており、産廃物の一元管理を正確かつスピーディーに行うことができる「アルゴスJシステム」の紹介です。

アルゴスJシステム
クラウド ①マニフェストの交付・登録
紙・電子マニフェストの交付・登録業務を代行
媒体問わず対応可能による事務業務の工数削減を叶える

②JWNET連携
アルゴスJシステム内に入力するだけで、運搬、処分報告が可能

③廃棄物数量の集計
入力したデータ(廃棄物・専ら物・有価物・作業実績など)を一元管理
かつ、いつでも出力可能

④実績報告書の作成
既に入力・集計されているデータを編集するだけで
報告書の作成だけでなく提出まで可能

⑤許可証の期限管理
委託業者の許可情報管理機能および
期限切れアラート機能(3ヶ月前)により、
常に最新版の許可証を保有することができる

⑥契約書管理
有効な契約書をシステム内で確認することができるため、
原本を探す手間なく、「見たい時に見たい場所で」が実現可能

マニフェストの交付・登録
JWNET連携
廃棄物数量の集計
実績報告書の作成
許可証の期限管理
契約書管理

このほかに法令違反につながるリスクを自動チェックし、無効なマニフェストの発行を回避する機能や回収依頼の発注〜引渡しまでの管理を一元的に行う機能もあります。

さらには、連携のために必要なJWNETが未加入であったとしても加入サポート体制が整備されているため、初めてシステムを使うことが不安な方でも安心して導入することができます。

廃棄物管理システムは一元的、正確、スピーディーが叶う相棒

廃棄物管理システムは、「法令遵守」「廃棄物処理の見える化」「業務負担の軽減」「コスト削減」を叶えるシステムであり、廃棄物を一元的かつ正確、スピーディーに仕事をこなしてくれる相棒となります。

どのシステムを検討したら良いか分からない場合、まずは基本機能が全て揃っているアルゴスJシステムを検討してみてください。

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