お役立ちコラム
2023.11.10

ペットボトルなど容器包装の最新事情!企業が行ってる事例もご紹介!

ペットボトルなど容器包装の最新事情!企業が行ってる事例もご紹介!

ペットボトルなどの容器包装は、改良が繰り返されています。
スーパーやコンビニなどで、いつも購入している商品のパッケージが変わっているのを見かけることもあるでしょう。

容器包装の改良は、二酸化炭素の排出量の削減や資源の消費量の抑制など、環境負荷の軽減にもつながっています。

なかには「容器包装の改良と環境に関係があるの?」、「企業の事例を知りたい」と疑問を持っている方も多いでしょう。
本記事では、ペットボトルなど容器包装の最新事情や事例を紹介します。

容器包装の最新事情

容器包装の最新事情

容器包装の最新事情について、下記の4つを紹介します。

  • ペットボトル
  • バイオマスプラスチック容器
  • 紙容器
  • ガラス瓶

ペットボトル

近年ペットボトルは、下記のように改良されています。

  • ラベルレス
  • 平たくたためる
  • 直接印刷

ラベルレス

ラベルレスのペットボトルは、原材料名や製造者名が記載されたラベルが付いていない容器です。

しかし、本来ペットボトルは、「食品表示法」や「資源有効利用促進法」による表示が義務付けられています。
ラベルがなければ、印字する場所がないため表示できません。

そのためラベルレスのペットボトルでは、下記の対応が取られています。

  • 箱売り
  • シールが貼られている

通販では複数個を箱に入れて売り、箱に表示することで対応しているケースも多いです。

コンビニやスーパーなどでは、ラベルレスのペットボトルが1本で売られていることもあるでしょう。
1本の場合は、ラベルの代わりにシールを貼って対応している場合が多いです。
シールが貼られたペットボトルは、「ラベルレス風」ともいわれています。

平たくたためる

平たくたためるペットボトルは、飲み終えたら小さくたためる容器です。
見た目は従来と変わりませんが、力を入れなくても素早くたためます。

直接印刷

キリンホールディングス株式会社では、ペットボトルに直接印刷し、リサイクル時にインクを剥離させる技術が開発されました。

ペットボトルに直接印刷する場合、リサイクル後の製品に着色する恐れがあります。
そのため、PETボトルリサイクル推進協議会のガイドラインでは、直接印刷が禁止されています。

しかし、キリンホールディングス株式会社により、富士フィルムの剥離インクを使用し、リサイクル時にインクを剥離させることが実現されました。

バイオマスプラスチック容器

バイオマスプラスチックとは、再生可能な植物資源や動物資源が含まれたプラスチックのことです。
容器包装の他にも衣料繊維など、幅広く使用されています。

紙容器

紙容器の最新事情について、下記の3つを紹介します。

  • 紙製パウチ
  • 紙トレー
  • 包装

紙製パウチ

紙製パウチとは、パウチの一部あるいは全てをプラスチック素材から紙に置き換えたパウチのことです。
下記などに採用されています。

  • お菓子の包装
  • 化粧品の包装
  • 美容製品の詰め替え用

中身が見えるように、パウチの一部にフィルムを使用し、窓をつけているものもあります。

紙トレー

紙トレーは、プラスチック素材ではなく紙を使用したトレーのことです。
下記などに採用されています。

  • テイクアウト用の容器
  • スーパーで販売されている惣菜の容器
  • 冷凍食品の容器

包装

近年は、紙製の包装も多くあります。
スーパーやコンビニでよく販売されている食品の包装は、プラスチック製を思い浮かべる方も多いでしょう。

しかし、下記のように一部の食品や材料の包装が紙製に変化してきています。

  • 小麦粉
  • 珈琲
  • スパゲッティ

ほかにも衣類や化粧品など、幅広く紙が使用されています。

ガラス瓶

ガラス瓶はお酒やジャムなど、飲み物や食品の容器として活用されています。
容器の中でも重さのあるガラス瓶ですが、現在は持ち歩きがしやすい軽量のびんも登場しています。

超軽量びん

超軽量びんは、軽量度がレベルⅣのびんのことです。
日本ガラスびん協会では、びんの軽量度合いを4つのレベルに分類しており、レベル1から4に上がるにつれて、軽量度が高くなります。

超軽量びんは、下記などに幅広く採用されています。

  • 調味料
  • 牛乳のびん
  • ジャムのびん

容器包装と環境問題

容器包装と環境問題

続いて、下記4つの容器包装と環境問題の関わりについて紹介します。

  • ペットボトル
  • バイオマスプラスチック容器
  • 紙容器
  • ガラス瓶

ペットボトル

ペットボトルは、外出先でも気軽に飲み物を手に入れられるため重宝されています。
一方で、ペットボトルは下記の環境問題も抱えています。

  • 製造段階における石油などの大量消費
  • プラスチックごみの排出量の多さ

ペットボトルの原料である石油は、地球上の大切な資源です。
また、ペットボトルやラベルは、焼却処分する際に多くの温室効果ガスを排出します。

そのため下記のように、ラベルレスや平たくたためるペットボトルなどが、環境負荷の軽減につながっています。

ラベルレス ・プラスチックの消費量の削減
・ごみの排出量の削減
平たくたためるペットボトル ・ごみの体積の削減

バイオマスプラスチック容器

プラスチックの代わりに「バイオマスプラスチック」を採用するケースが増えています。
通常のプラスチック容器は、石油を原料にして作られています。

しかし、生物資源から作られる「バイオマスプラスチック」を使用することで、下記のように環境負荷の軽減が可能です。

  • 二酸化炭素の排出量を抑制する
  • 石油の使用量を削減できる

紙容器

近年は、プラスチック容器を紙容器に変えるケースも多くなっています。
プラスチック素材を紙に変えることで、下記のように環境負荷の軽減が可能です。

  • プラスチックの使用量を抑える
  • 製造過程で発生する二酸化炭素の排出量を削減できる

ガラス瓶

ガラス瓶は現在も幅広く活用されている一方で、下記の環境問題を抱えています。

  • 天然資源の消費
  • 製造過程での二酸化炭素の大量排出

そのため、びんを超軽量化することにより、下記のように環境負荷を軽減できます。

  • 天然資源の消費の抑制
  • 製造過程における二酸化炭素の排出量の削減

容器包装による環境負荷を軽減するためにできること

容器包装による環境負荷を軽減するためにできること

容器包装による環境負荷を軽減するためにできることは、下記の4つです。

  • マイバッグやマイボトルを持ち歩く
  • 詰め替え容器を利用する
  • 過剰包装を断る
  • ガラス瓶を回収に出す

マイバッグやマイボトルを持ち歩く

マイバッグやマイボトルを持ち歩くことは、環境負荷の軽減につながります。
日常的にマイバッグを持ち歩けば、スーパーやコンビニなどで袋を使用せずに済みます。
また、マイボトルがあれば、外出時にもペットボトルの飲料を購入する必要がありません。
そのため、下記のように環境負荷を軽減できるでしょう。

  • ごみの排出量を削減できる
  • ビニール袋やペットボトルの製造過程で発生する温室効果ガスを削減できる

詰め替え容器を利用する

詰め替え容器を利用することで、環境負荷の軽減につながります。
毎回新たにボトル容器を購入するのではなく、詰め替えを利用することで、下記のように環境負荷の軽減が可能です。

  • プラスチック消費量の削減
  • ごみの排出量を減らせる

身近な詰め替え容器には、下記などがあります。

  • シャンプー、トリートメント
  • ハンドソープ
  • 洗顔
  • 食品用洗剤
  • 洗濯用液体洗剤料

使い終わったボトルを捨てる前に、詰め替えして使用できないか考えてみてください。

過剰包装を断る

環境の負荷を軽減するためには、過剰包装を断ることも必要です。
簡易包装を希望すると、下記のような面で環境に優しくできるでしょう。

  • 包装に使用されるプラスチックや紙の消費量を削減できる
  • 包装紙などのごみの量を削減できる

具体的に過剰包装には、下記などがあります。

  • 小さな製品でも大きな箱に入れられている
  • 緩衝材が多く入っている
  • お菓子の個別包装
  • お土産を配るための個別の袋

包装には製品を保護したり、気持ちを伝えたりする役割もあります。
しかし場合によっては、過剰包装がごみの排出量を増やす原因にもなるでしょう。

スタッフが包む前に、過剰な包装は必要ないと伝えることが必要です。

ガラス瓶を回収に出す

ガラス瓶を回収に出すことも、環境負荷の軽減につながります。
リターナブルびん」は回収後に洗浄され、再び中身を入れ製品になる瓶のことで、「最も環境に優しい容器」といわれています。

ガラス瓶を繰り返し使うことは、新たにガラス瓶を製造する過程で排出される温室効果ガスの削減にもつながるでしょう。

リサイクルに出す際には、下記に注意してください。

  • 色別に分けるなど回収のルールが自治体によって異なる
  • 耐熱ガラスや乳白色のガラスなど、リサイクルできないものがある

容器包装に関する企業の事例

容器包装に関する企業の事例

容器包装に関する企業の事例を、下記の4社紹介します。

  • サントリーホールディングス株式会社
  • キリンホールディングス株式会社
  • 株式会社セブン&アイホールディングス
  • 株式会社コーセー

サントリーホールディングス株式会社

「サントリーホールディングス株式会社」は、酒類や清涼飲料水などを幅広く販売し、名だたるブランドを展開している会社です。
サステナビリティにも積極的に取り組んでいます。

具体的に、「サントリーホールディングス株式会社」が実施している容器包装への取り組みには、下記などがあります。

  • ペットボトルの軽量化
  • ペットボトルの自社成型
  • ラベルの薄肉化

キリンホールディングス株式会社

「キリンホールディングス株式会社」は、ビールなど酒類を中心にブランドを展開している会社です。

具体的に、「キリンホールディングス株式会社」が実施している容器包装への取り組みには、下記などがあります。

  • ペットボトルに再生PET樹脂を100パーセント使用
  • 紙容器に持続可能な紙を採用

株式会社セブン&アイホールディングス

「株式会社セブン&アイホールディングス」は、コンビニやスーパー、百貨店など幅広く事業を展開している会社です。

具体的に、「株式会社セブン&アイホールディングス」が実施している容器包装への取り組みには、下記などがあります。

  • プラスチックの使用量の削減
  • 再生トレイの導入
  • バイオプラスチック容器の導入

株式会社コーセー

「株式会社コーセー」は、化粧品やスキンケア商品を幅広く展開し、ロングセラー商品も多く生み出している会社です。

具体的に、「株式会社コーセー」が実施している容器包装への取り組みには、下記などがあります。

  • 容器のコンパクト化
  • 紙製の箱に改良
  • 異素材を使用した容器を分離しやすくする工夫

容器包装の最新事情まとめ

容器包装の最新事情まとめ

本記事では、容器包装の最新事情を紹介しました。
環境負荷の軽減につながる容器包装には、下記などがあります。

  • ラベルレスのペットボトル
  • たためるペットボトル
  • 紙製のパウチ
  • 超軽量びん

しかし、容器包装の改良だけで環境を守ることは難しいでしょう。

容器包装による環境負荷を防ぐため、一人ひとりが日常的にできることはないか考え、行動することが大切です。

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