お役立ちコラム
2025.11.25

スマートフォンの処分方法は?気になる処分の仕方を解説!

スマートフォンの処分方法は?気になる処分の仕方を解説!

スマートフォンは生活に欠かせないツールですが、買い替えや故障などで使わなくなった端末の処分方法は意外と知らないものです。

しかし誤った方法で処分すると、個人情報の流出や環境汚染につながるリスクがあります。
そのため、正しい知識を持って安全に手放すことが大切です。

ここでは、スマートフォンの適切な処分方法や注意点、リサイクルの仕組みについて詳しく解説します。
資源を無駄にせず、安心して処分するための参考にしてください。

スマートフォンの処分方法6選

スマートフォンの処分方法6選

スマートフォンの処分方法には、売却・譲渡・回収などいくつかの手段があります。
それぞれメリットや注意点が異なるため、自分に合った方法を選ぶことが重要です。

以下で、それぞれの特徴を具体的に見ていきましょう。

リサイクルショップに売る

動作するスマートフォンであれば、リサイクルショップへ持ち込んで手放す方法があります。
店舗で査定してもらい、状態が良ければ現金化できます。

買取価格はメーカーやモデル、外装の傷、付属品の有無によって大きく変わります。
たとえば、比較的新しいiPhoneや人気のAndroid機種は需要が高く、高値がつく傾向があります。
また、リサイクルショップはその場で現金化できる点が利点です。

ただし、データが残ったままの状態で持ち込むと情報漏洩のリスクがあるため、必ず初期化とSDカードの取り外しを忘れないでください。

携帯ショップのリサイクルボックスに出す

大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンクなど)の店舗には、リサイクルボックスが設置されています。
壊れている端末や古い機種でも無料で回収してもらえるため、手軽に処分できる方法です。

この回収は、携帯電話事業者協会(TCA)が推進する「モバイル・リサイクル・ネットワーク」の一環です。
回収されたスマホは、認定工場で適切に分解・再資源化されるため、環境への負荷を抑えながらリサイクルが可能です。

処分方法は簡単で店頭のボックスに投入するのみとシンプルですが、データ削除やアカウント解除を事前に済ませておくことが必要です。

機種変更の際に引き取ってもらう

新しいスマートフォンを購入するときに、古い端末を下取りしてもらう方法もあります。
キャリアやメーカーによっては、一定の条件を満たすと下取り価格が設定され、機種代金の割引やポイントとして還元されます。

お得に新しい機種に切り替えられると同時に、古いスマートフォンも無駄にならずリサイクルされるメリットもあります。

下取りのメリットは、安心できる正規ルートでの処分が可能な点です。また、店舗スタッフが案内してくれるため、初めての人でも手続きがスムーズです。

ただし、破損が激しい端末や電源が入らない場合は下取り対象外になってしまうため注意しましょう。
事前に、どのようなスマートフォンが下取り対象となるか、傷や破損の場合の見積額はいくらかを事前に確認しておくと安心です。

フリマアプリやオークションで売却する

スマホの状態が良く、市場で需要がある場合は、フリマアプリやオークションサイトを活用して売却するのも効果的です。
リサイクルショップよりも高値で売れる可能性がありますが、出品や取引の手間がかかります。

出品の際は動作状況や傷の有無、バッテリー劣化などを正確に記載しましょう。
また、データの初期化とSIMロック解除を行っておくと、購入者にとって安心です。

ただし、中には取引中にやりとりが途切れたり、入金されなかったりと個人間のトラブルも起こるリスクがあります。売れるまでに時間がかかる可能性もあるため、ある程度スケジュールにゆとりがある方におすすめの方法です。

知人に譲る

信頼できる家族や友人に譲るのも、手軽で安全な方法です。特に子ども用の端末やWi-Fi専用機として再利用するケースも増えています。

譲渡の際は、SIMロック解除を行い、キャリアの契約状況を確認しておきましょう。また、データ削除を徹底し、譲る相手に正しい使い方を伝えることも大切です。

不要になったスマートフォンを有効に活用できる点でも、環境にやさしい方法といえます。

行政の回収ボックスに出す

自治体では「小型家電リサイクル法」に基づき、公共施設やスーパーなどに回収ボックスを設置しています。
この方法は無料で利用でき、環境保護に直結する処分方法です。

スマートフォンをそのまま投入できるほか、壊れた端末や古いモデルも対象です。自治体によっては、定期的な回収イベントを行っている場合もあります。

ただし、回収ボックスであっても、個人情報が残ったままの状態で出してしまうと、盗難など思わぬ形で情報が漏洩するリスクがあります。その為、ボックスに入れるだけで安全と判断せず、必ず初期化・データ削除を済ませてから投入しましょう。

適切なスマホの処分が必要な3つの理由

適切なスマホの処分が必要な3つの理由

スマートフォンは便利な一方で、誤った方法で捨てると環境・法令・セキュリティの3つの側面で問題を引き起こします。
ここでは、適切な処分が求められる理由を3つ紹介します。

レアメタルが含まれている

スマートフォンの内部には、金・銀・銅・パラジウムなどのレアメタル(希少金属)が使用されています。
これらの資源は有限で、現在は再利用によって新たな採掘による環境負荷を減らす取り組みが進められています。

リサイクルによって回収された金属は、新しい電子部品や自動車部品に再利用されます。スマートフォンを適切に処分することは、資源循環型社会の実現にも貢献する行為と考え、不法投棄したり分別せずに廃棄しないよう意識しましょう。

小型家電リサイクル法に従った処分が必要

スマートフォンは「小型家電リサイクル法」の対象製品です。
この法律は、家庭から排出される小型家電の中に含まれる有用な金属を回収・再資源化することを目的としています。

法律に沿って処分することで、再利用可能な資源を有効に活用できるほか、不法投棄などによる環境汚染の防止にもつながります。

自治体やキャリアが設置する回収ボックスは、この法律に基づいた正式な回収ルートです。

情報漏えいのリスクがある

スマートフォンには、連絡先や写真、SNSアカウント、電子決済情報などが保存されています。
これらのデータを消さずに処分すると、第三者に個人情報が流出する危険があります。

たとえば初期化せずにフリマアプリで販売されたスマホから、前所有者のデータが復元されるリスクもあるのです。処分前には、端末の初期化・SDカードの取り外し・アカウント解除を必ず実施しましょう。

スマートフォンを処分する際の注意点

スマートフォンを処分する際の注意点

安全で正しい処分のためには、いくつかの注意点を押さえておく必要があります。
特に人的な被害、環境破壊、情報漏洩などさまざまなトラブルのリスクがあるため、しっかりとした防止が欠かせません。

処分するにあたって心掛けたい注意点を3つ紹介します。

可燃ゴミに出すと爆発や火災のリスクがある

スマートフォンにはリチウムイオン電池が内蔵されています。この電池は非常に繊細で、衝撃や圧力によって発火する危険があります。

実際に、ゴミ収集車内でリチウム電池が発火し、火災を起こした事例も報告されています。スマートフォンを可燃ゴミとして出すのは絶対に避けましょう。

安全に処分するには、携帯ショップや自治体の回収ボックスを利用するのが最善です。

データを処分してSDカードを抜く

処分前には、スマートフォンのデータ削除を必ず行いましょう。
初期化だけでなく、クラウドやアプリに紐づいたアカウントもログアウトを忘れないでください。

また、SDカードやSIMカードを挿入したまま手放すと、個人情報が漏れるリスクがあります。端末・カードの両方を完全に管理してから処分に出すようにしましょう。

必要ならデータのバックアップをとる

スマートフォンには大切な写真や連絡先、メモなどが保存されています。初期化の前に、クラウドサービスやパソコンへバックアップを取っておくと安心です。

たとえばGoogleアカウントやiCloudを活用すれば、新しいスマートフォンへのデータ移行も簡単です。ただし、バックアップ後には古い端末の同期を解除しておくことを忘れないでください。

無許可の不用品回収業者に依頼しない

「無料で引き取ります」といった無許可業者には注意が必要です。
中には、回収したスマートフォンを不正転売したり、不法投棄する悪質な業者も存在します。

安全な処分を行うためには、自治体の認可を受けた回収ルートや、信頼できる携帯ショップを利用することが基本です。

特に訪問回収を行う業者など、住所や身元がわからない相手にはくれぐれも注意が必要です。犯罪に使用されてしまえば、大きなトラブルに巻き込まれる原因につながります。

スマートフォンのリサイクル方法

スマートフォンのリサイクル方法

スマートフォンのリサイクルは、単に回収するだけでなく、再資源化の工程を経て新たな製品へと生まれ変わります。

ここでは、その仕組みを3つのステップで紹介します。

認定を受けたリサイクル工場に引き取られる

回収されたスマートフォンは、環境省の認定を受けたリサイクル工場に送られます。ここで安全に保管・解体が行われ、再利用できる素材が選別されます。

この工程では、環境基準に沿った処理が徹底されており、有害物質の流出防止にも配慮されています。

筐体・基盤・バッテリーに分解

工場では、スマートフォンを筐体・基盤・バッテリーなどの部品ごとに解体します。それぞれの部品に適した方法で、分別・精製が行われ素材を取り出します。

たとえば、基盤からは金や銅などの貴金属が、筐体からはアルミやプラスチック素材が回収されます。また、部品の状態次第では、そのまま再利用されるなどして有効活用されています。

精錬した金属がリサイクルされる

分離された金属は精錬され、新たな電子部品や装飾品、自動車の部材などに再利用されます。またレアメタルなどの貴重な資源も、精錬されたうえで再びスマートフォンに使用され、資源を無駄にせず、持続可能な社会の構築に貢献しています。

まとめ

スマートフォンの処分には、売却・譲渡・回収といった複数の方法があります。どの方法を選ぶ場合でも、データ削除と安全な回収ルートの利用が欠かせません。

正しい手順で処分することで、個人情報の保護だけでなく、環境保全や資源の再利用にもつながります。
スマートフォンを手放すときは、未来につながる「適切な選択」を意識しましょう。

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