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2025.03.10

いまさら聞けないプラスチックごみ問題とは?最新事情も解説!

いまさら聞けないプラスチックごみ問題とは?最新事情も解説!

プラスチックごみが問題になっている話は耳にしても、なぜ問題視されているのかよく理由がわからない人もいるのではないでしょうか?
プラスチックごみが増えると、環境に悪い影響があるだけでなく、人々の健康にもかかわってくる可能性があります。

本記事では知っておきたいプラスチックごみ問題とは何か、なぜプラスチックごみが危険なのかリスクを解説します。
また、世界や日本の企業でプラスチックごみを減らすための取り組み例を紹介するため、ごみの捨て方やリサイクルについて考えてみてはいかがでしょうか。

プラスチックごみ問題とは?

プラスチックごみ問題とは、使い捨てのプラスチック製品の増加や、不法投棄など廃棄されるプラスチックが環境に悪影響を及ぼすことを指します。

プラスチックごみは海洋、土壌、大気中に蓄積し、生態系や人々の健康に深刻な影響を与える原因になっています。
特に、海洋プラスチックごみは地球規模の環境問題として注目されており、持続可能な社会を作るためにリサイクルが世界的に進められています。

また、プラスチックごみの不法投棄により、海洋生物の死因やマイクロプラスチックの生態系の汚染も問題視されています。

プラスチックごみ問題の原因

プラスチックごみ問題が深刻化する背景には、普段のプラスチック製品の扱い方、処分方法に多くの原因が隠れています。
以下に、プラスチックごみ問題が深刻化している主な原因を挙げます。

プラスチック製品の増加

プラスチックを使った製品そのものが増えており、比例してごみの量も増加する状況が問題視されています。プラスチックは軽量で丈夫、さらに加工しやすいため、食品包装、衣料、家電、医療機器など、幅広い分野で使用されています。

便利な一方で、使い捨てプラスチック製品の大量生産、消費の影響で、適切に処理されていない場合もあるのです。たとえば、ペットボトルやレジ袋、ストローなどの使い捨て製品が大量に廃棄され、なかには不法投棄されるケースもあります。

このようなプラスチックごみが景観悪化につながると同時に、海などの自然環境に流出してしまえば、生態系にも悪影響を及ぼしてしまいます。

自然分解されない素材

プラスチックは自然環境下で分解されにくい性質を持つため、不法投棄されると自然環境を汚染してしまいます。

一度廃棄されると何十年、何百年もの間残り続けるため、廃棄されたプラスチックが分解されずに環境中に蓄積されれば海洋や陸地に汚染が広がってしまうのです。
プラスチックごみが野生動物を傷つけたり、中に入っている液体や食品などの流出が生態系に悪影響を与える原因になります。

また、たとえきちんと処分されていても、プラスチックは最終的には燃やして灰にした状態で埋立てます。
体積がある程度減っても、プラスチックは長期間自然分解されないため、やがて埋立地を圧迫してしまうのです。

マイクロプラスチックを魚や鳥が食べる

マイクロプラスチックを野生動物が食べると、動物の健康被害が出るだけでなく、それを食べる人々にも悪影響を及ぼします。

プラスチックが自然環境中で分解されずに細かく砕かれると、マイクロプラスチックになります。米粒ほどの小さなマイクロプラスチックは、海洋生物や鳥類に摂取されるリスクが高まります。
誤って食べると消化器官に詰まるだけでなく、有害な化学物質が体内に蓄積され、健康被害を引き起こします。
最終的には、食物連鎖を通じて人間にも悪影響を与え、生態系全体に大きな問題を起こす可能性があるのです。

海などの環境汚染

廃棄されたプラスチックごみが川や海に流れ込むと、海洋汚染が進行します。特に漂流するプラスチックごみは、海洋生物の体に絡まったり、餌と誤認して飲み込んだりと、生態系に深刻な影響を及ぼします。

また、海岸や海底に堆積したごみは、海を何十年、何百年にわたって汚染して自然環境の回復が長期的に困難な状況になってしまいます。

焼却時の二酸化炭素や有害物質の発生

プラスチックごみを焼却処理する際には、大量の二酸化炭素が発生し、地球温暖化を加速させる原因になってしまいます。
また、焼却温度やプラスチックの種類によっては、ダイオキシンなどの有害物質が発生し、大気汚染につながります。

プラスチックのリサイクル率を高めると同時に、プラスチック製品に頼りすぎない脱プラスチックを目指すことが重要です。

海の景観が損なわれる

海岸や海面に浮かぶプラスチックごみは、美しい海の景観を損ねるだけでなく、観光業や漁業に悪影響を及ぼします。
汚れた海岸は生物に悪影響を与えるだけでなく、観光客を遠ざけてしまいます。すると、観光地としての地域経済に大きな打撃を与える可能性があります。

また、汚染されている海の清掃活動には多大なコストがかかるため、地域住民の負担も増加します。

石油などの資源の枯渇

プラスチックの原料は主に石油であり、大量生産し続けることは、限られた化石燃料資源の枯渇の原因です。特に使い捨てプラスチックが増えることで、エネルギーや資源の無駄遣いが深刻化します。

資源の持続可能な利用を実現するためには、プラスチックの使用量を削減し、再利用やリサイクルを一人ひとりが意識して、正しい方法で資源ごみに出したり再利用したりしましょう。

プラスチックごみ問題への世界の取り組み

プラスチックごみ問題に、世界各国で取り組みが進められています。
ごみを減らして環境を守るために、国が行っている対策の具体例を紹介します。

EUプラスチック戦略

欧州連合(EU)は、使い捨てプラスチック製品の流通を禁止しています。2021年7月からは、使い捨てだけでなく発泡スチロール製容器の使い捨ても禁止し、流通量自体が減少しています。

SaveOurSeas 2.0(アメリカ)

アメリカでは2020年に海洋ごみへの対策として「SaveOurSeas 2.0」を制定しました。
これはプラスチックごみの対策になる技術を生み出した機関には、懸賞金をもらえる制度です。ほかにも一般市民が手軽にリサイクルできるよう、リサイクル設備のインフラ強化にも力を入れています。

使い捨てプラスチックの使用禁止(インド)

インドでは飲み物や食べ物などの使い捨てプラスチックの使用が全面的に禁止になりました。使い捨てプラスチックの不法投棄も問題になっており、川などの環境汚染を食い止めるために、繰り返し使える容器に変更されたのです。

プラスチック袋の使用規制(中国)

中国ではプラスチックの袋の利用を2022年末で、禁止する政策が制定されました。
2025年には宿泊施設で提供されている、無料アメニティもプラスチック製品が禁止される予定です。このようにプラスチックの使用量を減らすため、プラスチック製品そのものの取り扱いをなくしていく政策が進められています。

日本のプラスチックごみ問題への取り組み

日本のプラスチックごみへの対策は、大手企業を中心に進められています。
プラスチックごみを減らし、きれいな海を守るための取り組み例について、企業の活動を紹介します。

ペットボトル回収機の設置(ゆめタウン)

株式会社イズミが運営するスーパー・ショッピングモールのゆめタウンでは、一部の店舗にペットボトルとアルミ缶の自動回収機を設置しています。
1本につきゆめアプリ会員はアプリに0.2円分のポイントが溜まります。
回収されたペットボトルは再びペットボトルへと水平リサイクルされ、アルミ缶も新しい資材になり、資源循環の取り組みに役立てられています。

参照:ゆめタウン

海ごみゼロウィーク(日本財団)

海ごみゼロウィークは日本財団が毎年行っている、海の清掃活動です。ごみ拾い活動を青い衣装で同日に実施して、海水浴場を中心に砂浜をきれいにします。

団体での参加だけでなく、個人で清掃活動する際にも青い衣装を着れば、活動に参加しているとアピールできます。一般参加を受け付けている企業団体もあれば、高校など学生が中心となって海ごみゼロの活動をしているところもあります。

参照元:海ごみゼロウィーク

カトラリー・ストローなどの脱プラスチック(すかいらーく)

ファミリーレストランガストなど、全国チェーンの飲食店を多数経営しているすかいらーくでは、脱プラスチックを掲げています。

プラスチック使用量の削減や減量化のために、使い捨てプラスチック容器やカトラリーは石油由来ではなく環境に配慮した素材に切り替えています。
2026年の目標は、2020年とくらべてプラスチック使用量を50%削減することが目標です。そして2030年には使い捨てプラスチックにおいて、石油由来のプラスチック比率をゼロにすることを目標に長期的な活動を行っています。

参照元:脱プラスチック

キットカットの外袋を紙製に変更(ネスレ)

コーヒーやお菓子製造などを手掛けるネスレでは、チョコレート菓子のキットカットの外袋を紙製に変更しました。
2019年9月から大袋タイプの商品すべて、プラスチックから紙製へと切り替えを行い、プラスチック使用量の大幅削減に成功しています。

ほかにもネスレのインスタントコーヒーの詰め替えパックも紙製版を作るなど、できるだけプラスチックによる梱包を減らす努力を続けています。

参照元:外袋を紙製に変更

再生PET樹脂100%ペットボトルの採用(サントリーグループ)

飲料メーカーのサントリーホールディングスは、水平リサイクルの取り組みを推進しています。使用済みペットボトルをまたペットボトルにリサイクルし、100%サステナブル化を目指しています。
国内清涼飲料事業での再生ペットボトルの割合は2023年時点で53%を記録しました。2011年時点で10%程度だった中、水平リサイクルシステムの開発を進めるなどして、着々と再生ペットボトルの使用割合を増やしています。

参照:サントリーグループ 「ボトルtoボトル」水平リサイクルの推進

まとめ

プラスチックごみ問題は、プラスチック使用量の増加や不法投棄により、海などの環境汚染の原因になっています。ほかにもプラスチックごみ問題は、環境、経済、健康において多面的なリスクをもたらしてしまいます。

プラスチックの使用量を減らしたり、正しくリサイクルしたりと、今ある資源を無駄にしないことを心がけましょう。また、日本でも各企業が脱プラスチックに取り組んでいます。買い物の際には、詰め替えボトルを選んだり再生プラスチックの製品を選ぶなどして、環境に配慮した暮らしを心がけましょう。

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