お役立ちコラム
2024.09.25

マットレスの正しい処分方法は?処分の注意点とポイントを解説!

マットレスの正しい処分方法は?処分の注意点とポイントを解説!

マットレスの処分は引っ越しや凹みによる買い替えで必要ですが、大きくて重いため簡単なことではありませんよね。

さらに粗大ごみとして処分する以外に方法があるのか、早く楽に処分する方法があるのか気になる方もいるでしょう。

そこで本記事では”マットレスの正しい処分方法”と題していくつかある処分方法をポイント解説していきます。
全ての方法で”早く楽に処分”は難しいですが、本記事を読めばマットレスを処分する方法が分かるだけでなく、すぐにでも実践できますのでぜひ最後まで読み進めてください。

マットレスの処分方法7選

マットレスの処分方法は7つあり、それぞれメリットとデメリットがあります。
なぜならば、処分方法には費用・手間・スピードにそれぞれ特徴があるからです。

処分方法 費用 手間 スピード
コイル
コイル
コイル
コイル
コイル
コイル
家庭ごみとして出す ×
自治体のごみ処理場に持ち込む
自治体の粗大ごみ回収
引き取りサービスの利用

マットレスの処分はマットレスの種類で費用・手間・スピードに差があります。
処分方法を検討する際は、上記表を参考に”処分の過程で何を優先したいか”で決めることが大切です。

処分方法別でみるマットレスの種類2選

一般的なマットレスの種類は全部で7種類ありますが、処分を考えるうえではスプリングマットレス(コイルが入っているマットレス)かどうかで2つに分けられます。

コイルが入っているマットレス
(スプリングマットレス)
①ポケットコイルマットレス
②ボンネイルマットレス
コイルが入っていないマットレス ウレタンマットレス
③低反発マットレス
ウレタンマットレス
④高反発マットレス
ウレタンマットレス
⑤ハイブリッドマットレス(低反発+高反発)
⑥高反発ファイバーマットレス
⑦ラテックスマットレス

それぞれのマットレスは効果や機能が異なっていますが、処分をするうえではコイルが入っているマットレス(スプリングマットレス)かどうかがキーポイントなのです。

マットレス処分はスプリングマットレスかどうかで決まる

マットレス処分はスプリングマットレスかどうかで決まる

スプリングマットレスかどうかがキーポイントの理由、それは素材にあります。
コイルが入っているマットレスは、テレビやデスクなど見た目で素材が大別できるものとは違い、コイル(金属)とウレタン樹脂(プラスチック)やラテックス(ゴム)などさまざまな素材で構成されています。
さらにコイルは金属で、家庭ごみの中でも燃えないゴミに分別される素材のため燃やすことができません。
市町村のごみ処理場内で解体・分別・処理するには複雑な構造のため、回収を制限している自治体もあります。

そのため、マットレスの処分が決まったらまずは、コイルが入ったマットレス(スプリングマットレス)かどうかの確認が必要なのです。

マットレスの正しい処分方法をポイント解説!

ここからはマットレスの正しい処分方法を解説していきます。
なお、マットレスの処分方法には不用品回収業者の回収、買取サービスを利用する、リサイクルショップやフリマサイトで売る方法などもあります。
しかしこれらの方法は業者の選定、売るための作業負担などがありすぐに処分したくても難しい場合があるため、今回は除外します。

マットレス処分方法①家庭ごみとして出す

マットレス処分方法①家庭ごみとして出す

マットレスを家庭ごみとして処分することはできませんが、切断するなどしてマットレスの原型を崩せば家庭ごみにできます。

●処分方法のポイント
①ゴミ袋に入るサイズに解体・切断する
②素材別に分別してそれぞれのごみの日にだす
③スプリングマットレスを切断する際は、怪我に注意する

●メリット
・家の外へ運び出す手間がない
・処分費用がかからない(ゴミ袋代数百円のみ)

●デメリット
・解体・切断・分別の工程を全て自分でやらなければならない
・重くて硬いマットレスを処分する体力が必要

処理費用はかからないと言えど、労働費用がかかることを忘れてはいけません。
家庭ごみに出すために解体・切断・分別する作業は数時間、スプリングマットレスはコイルを工具で取り外す力も必要になるため、「処分費用がかからない」はお得に感じないでしょう。
「Time is money(タイム イズ マネー)」とも言いますが、コストと負担、効率を考えたうえで選択しましょう。

スプリングマットレスを家庭ごみで出す場合の解体方法

スプリングマットレスは以下の順番で解体していきます。
なお、人の体を何年も支えるだけの強度があるマットレスです。怪我には十分気を付けて解体してください。

①マットレスをカッターなどで切り開く
②中に入っているクッション部分を切り離す
③ボルトカッター(※)でコイルを取り外す
④素材ごとに分別して、それぞれのごみの日に出す

※ボルトカッター
太い鎖などを切断するのに使う大きいペンチのような工具

マットレス処分方法②自治体のごみ処理場に持ち込む

マットレスをご自身で自治体のゴミ処理場に持ち込み、処分する方法です。

●処分方法のポイント
①スプリングマットレスの持ち込みができるかは事前に確認が必須
②持ち込める時間が決まっていたり、土日祝日は予約制だったりする場合がある。

●メリット
・粗大ごみ回収よりも安価で処分できる(数百円程度)
・解体などの手間がない。

●デメリット
・マットレスを入れて運べる車や移動手段が必要
・家の外への運び出し・車への積み込みなどを自力で行わなければならない。

佐賀市の場合

佐賀市では、以下のごみ処理場に持ち込むことができます。
・佐賀市清掃工場(佐賀市高木瀬町大字長瀬2369)
・佐賀市清掃工場南部中継所(佐賀市川副町大字犬井道5727)

●持ち込み可能時間
平 日 : 8時30分から17時まで
土 曜 : 8時30分から12時まで (要予約)
祝 日 : 搬入可(曜日どおり)(要予約)
日 曜 : 搬入不可

●費用
50kgまで:400円
マットレスは重量物であるスプリングマットレスで20kg前後のため、1枚400円で処分ができます。

長崎市の場合

長崎市では、以下のごみ処理場に持ち込むことができます。
・東工場(長崎市戸石町34-2)
・西工場(長崎市神ノ島3丁目526-23)

●持ち込み可能時間
平 日: 8時00分から17時まで
土曜日: 搬入不可
祝 日 : 搬入可(曜日どおり)
日 曜 : 搬入不可

●費用
10kgごとに62.8円(計算後、1円未満は切り捨てる)
20kgのマットレスを処分する場合は125円で処分ができます。

なお持ち込みは、事前に市役所や各地域センターの搬入券交付窓口で「一般廃棄物処理申請書」を記入し「一般廃棄物搬入券」の交付を受けなければなりませんので、注意が必要です。

ごみ処理場に持ち込む方法は安価であるものの、家庭ごみ同様他力より自力の作業が多いため「今すぐに処分したい」と思っても、なかなか行動にうつしにくいかもしれません。

マットレス処分方法③自治体の粗大ごみ回収

費用はかかるものの自力で作業する労力がかからず、安全に処分できる方法が粗大ゴミ回収です。

●処分方法のポイント
①スプリングマットレスを回収できるかは、要事前確認
②処分費用の支払いは自治体によりさまざまなため要事前確認

●メリット
・自治体回収のため、違法な廃棄方法とはならず安心かつ良心的な価格で処分できる

●デメリット
・粗大ごみとして出すための予約・手続きが必要
・家の外、または回収場所まで運び出さなければならない。

佐賀市の場合

佐賀市に粗大ごみ回収を依頼する場合は、定期収集もしくは臨時収集のいずれかの方法です。
どちらも事前に申し込みをすることで、市が委託する業者が自宅まで収集に来てくれます。

さらに、スプリングマットレスも粗大ごみとして回収してくれます。

なお、臨時収集は粗大ごみが一度にたくさん出る場合かつ立ち合いが必要なため、マットレス1~2枚の処分は定期収集を利用しましょう。

●費用
・定期収集:申し込み後事前に、マットレスの処分費用に応じたステッカー購入で支払い
      (スプリング無:500円/個、スプリング有:1500円/個)

・臨時収集:積み込んだごみの量に応じて、その場で支払いをする。
      (例:2トントラック 3分の1未満:3,200円)

長崎市の場合

長崎市でもマットレスは、事前の電話予約(回収依頼)をすることで粗大ごみとして処分できます。
なお、長崎市のホームページにはスプリング有無に関する記載がないため、スプリングマットレスを処分する場合は、事前に確認をおすすめします。

また一度に回収できる粗大ごみは2個までのため、それ以上の数を処分したい場合は複数回に分ける必要があります。

●費用
1,047円/個(長さ1m超2m未満または30kg超60kg未満)

比較的安価で廃棄ができ、自治体に任せられる粗大ごみ回収による方法は、マットレスの廃棄個数が少なく、予約・運び出しの負担を感じない人におすすめの処分方法です。

マットレスの処分方法④引き取りサービスの利用

引き取りサービスはマットレスメーカーや販売店が行っているサービスのひとつです。
購入を条件に付帯できるサービスであり、設置と同時に古いマットレスを回収してくれます。

●処分方法のポイント
①同メーカー品でなくても引き取りが可能
②引き取り可能数=購入数のため、引き取ってほしい数のほうが多い場合は引き取りサービス+別の処分方法も検討が必要。

●メリット
・家の中から運び出してくれる場合もある(労力がかからない)
・無料で対応している会社もある

●デメリット
・費用が掛かる場合は、持ち込みや粗大ごみ回収より高額になる場合がある
・サービスを実施しているメーカーや販売店は一部のため、処分のために購入先選定をする場合は選定先が限られる

マットレスの引き取りサービス①無印良品

国内外に1200店舗以上ある株式会社良品計画(無印良品)では、
対象商品(※)に限り、注文商品と「同種」かつ「同数」を条件にマットレスの搬出作業や引き取りを無料で行っています。

商品ページの「ご利用可能な付帯サービス」に「同種家具引き取り」が表示されている

マットレスの引き取りサービス②ニトリ

”お値段以上ニトリ”でおなじみの家具等販売店、株式会社ニトリホールディングスでは、
購入するマットレスと引取りするマットレスが「同数量」または「同容量」の場合、1注文につき4400円(税込)で引取りをしています。

その他、コアラマットレスでは東京都に限り、通販サイトベルメゾンでは一定の値段以上の商品購入かつ送料による注文で引き取りサービス(有料)を行っています。

また、多くの引き取りサービスは家の中から屋外への運び出しにも対応してくれます。
多少の値は金額はかかるものの、正しい処分方法で安全・安心して処分できる方法です。

そのため、購入したいマットレスメーカー、購入先で引き取りサービスを行っているか調べてみるとよいでしょう。

まとめ

マットレスの正しい処分とは、つぎの2つが当てはまる方法です。

・違法・怪しい業者を使わずに、確実に処分できる業者に委託する
・自分が納得した費用・手間・スピードで処分する

それゆえ早く楽に、一石二鳥で処分できる方法はなくとも、冒頭でもご紹介した下記表を参考に自分に合う方法でマットレスを処分しましょう。

処分方法 費用 手間 スピード
コイル
コイル
コイル
コイル
コイル
コイル
家庭ごみとして出す ×
自治体のごみ処理場に持ち込む
自治体の粗大ごみ回収
引き取りサービスの利用

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